我が国において、アルコール依存症の診断基準に当てはまる方は約100万人ともいわれています。そのうち、治療を受けている患者はわずかに5万人と報告されています。
アルコール依存症は、個人にとって深刻な健康被害の原因になるだけでなく、解決困難な家庭問題や重大な社会問題あるいは事件に発展してしまう危険性が高い疾患です。
昨今の医療の進歩でウイルス性肝疾患は減少していますが、ここ20年で国内のアルコール性肝硬変患者は3倍以上に増加しています。
特に、女性においては少量のアルコール摂取でも乳癌、大腸癌の危険性を増加させ深刻な健康被害につながりやすいことが明かになってきました。
アルコール依存症の治療はあくまでも断酒ですが、依存症という名の通り精神疾患でもあり、道のりは困難です。最近では、断酒に固執せず特に軽症で社会問題が少ない症例では減酒療法も有効であると欧米を中心に広く認識されるようになってきました。
当院では、減酒療法の研修を終了した肝臓病専門医がアルコール依存症の治療にあたっています。
アルコールのお悩みの際は、お気軽に当院にご相談ください。